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『鋼の錬金術師』のスカーに惚れてしまったMs. Bad Girlによる、スカーファンブログ。初めてご覧になる方は、冒頭にあるのサイトの説明を読んでから閲覧をお願いします。無断転載禁止。               Since 2011/09/19
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こんばんは。台風がすごいですが、みなさんは大丈夫ですか?
 
今日、なんとなく鋼の『パーフェクト・ガイドブック2』を見ていたら、『激情を越えて』でうそっぱちを書いていたことに気付いてしまいました。殲滅戦が終わったのって、5年前だったんですね! ずっと6年前に終わったと思い込んで書いてたら、始まったのが6年前でした。あぁ、なんということだ・・・・・・orz スラムの師弟再会は5年ぶりだったのか・・・・・・。アップした分はこれからこっそり直しちゃおうかな。もっと原作をちゃんと読んで書こうと反省したMs. Bad Girlです。細かいことですが、読んでくださってるみなさま、申し訳ございません。m(_ _)m
 
ところで、なんで『パーフェクト・ガイドブック2』を読んでたかというと、ガイドブック系で一番イシュヴァール率=スカー率が高いんですよ!! イシュヴァールの設定とかも結構詳しく書いてあるんで、『激情~』を書くときに参考にしてます。で、今日見てて気付いたのは、師父の紹介が「復讐の愚かさを傷の男に説いたが、聞き入れられなかった」ってすごくあっさりしてるってこと。この時点では7巻で登場しただけだからしょうがないですかね。でも、話が進んでから出た『キャラクターガイド』だと、「・・・傷の男の師匠。武術の鍛練に加え、精神的にも傷の男に大きな影響を与えている」ってなってるんですよ~!! やっぱ、弟子はウィンリィと対面するたびに「堪えねばならんのだよ」を思い出してるし、師父は逆転の練成陣に協力してくれたし、弟子ちゃんが師父からすごく影響を受けてるっていうのはオフィシャル認識なのね~、と思ってすごくうれしくなってしまう師父スカファンなのです。
 
ちょっと師父について語ろうとしたら長くなったんで、下にたたみます。ブログ1周年企画には師父スカ坊をと思っていましたが、この語りをブログ1周年企画にします。ちょっとシリアスですが、私がずっと書きたかったことです。つづきからどうぞ。

「堪えねばならんのだよ」

7巻で師父がスカーさんに語りかけた言葉であり、師父の名ゼリフだと私は思っています。一見すると「不遇をひたすら堪え忍べ」と言っているだけの消極的な言葉にも思えますが、実はそうではなく、「どんなに憎くても自分が憎しみに堪えることで、負の連鎖を断ち切れ」という積極的で力強いメッセージが込められています。「堪えねばならんのだよ」という言葉は弟子の胸に届かなかった、というのがオフィシャル解釈ですが、私の解釈は少し違います。「堪えねばならんのだよ」という言葉は、やはりスカーさんの胸に届いていたんだろうと。だって、あの言葉を聞いたときのスカーさんの顔がすごく悲しそうだから。師父に会ったら自分の行為を咎められるだろうって、弟子は分かっていたんだと思います。分かっているんだけど、やっぱり今の自分はどうしても憎しみを止めることができないし、ここで復讐をやめることは国家錬金術師が自分たちにしたことを許すことになってしまうと思って素直に聞き入れられなかったんじゃないでしょうか。だから、単に「届かなかった」んじゃなくて、「届かないようにしてた」のかな。8巻の「神より賜りしもの、全て捨て行く!!」のとき、弟子は絶対に師父のことも思っていたはず。師父に背いた以上、「師父の弟子であること」も捨てなければならないと。だからわざと、「捨て行く!!」なんていう言い方をしたんだと思っています。
 
それでも、本当に大切なものは捨てられないもの。ウィンリィに出会って、すぐに「堪えねばならんのだよ」という言葉を思い出してるあたり、師父の言葉は弟子にとって本当に重いんだなとしみじみします。この時初めて、あの言葉を身をもって理解できたんでしょう。というわけで、私にとっては、スカーさんの復讐心に迷いが生じた最初のきっかけは「堪えねばならんのだよ」だったということになってます。ウィンリィとの対面が直接のきっかけだけど、それでも師父と再会して「堪えねばならんのだよ」って言われていたからこそ、スカーさんに迷いが生じたんだと思うんです。
 
そして、2回目の対面で回想する「『許す』と『堪える』は違う」というセリフ。私はこのセリフで師父が好きになりました。理不尽な迫害や差別を受けた人がその相手を許して心穏やかに生きているという話がよく美談として語られますが、そういう人を立派だと思う反面、「本当に許していいの?」と思うことがあります。もちろん、相手をいつまでも憎んでいたら前には進めないけど、本当に理不尽な差別を受けたり、ましてや大切な人を殺されたりしたら、やはり単純に許すことはできないでしょう。その人のつらさを知らずに「許しているから立派だ」とか「いつまでも許せないから愚かだ」とか言うのは、第3者の身勝手というか、おごりというか・・・・・・。私自身色々あったときにその相手を許せない自分がいて、「こうやって許せないのは自分が愚かだからじゃないか」とちょっと堂々巡りになったことがありました。そういうときに、「理不尽を許してはいけないけれど、憎しみには堪えなければならない」というこのセリフがスッと頭に入ってきたんですね。「ああ、理不尽を許さなくてもいいんだ。憎しみに飲まれることなく、理不尽に憤ればいいんだ」と、気が楽になりました。
 
スカーさんの場合は本当に自分以外の家族を全員殺されているので、「許す」と「堪える」、そして「憎む」と「憤る」の違いを見極めて自分の感情を律するのは本当に難しいことだと思います。逆転の練成陣を発動させるときに「正直、己れの中の憎しみの感情はまだ消えていない」と心の中で言うセリフがすごく好きです。内容は後ろ向きに思えるけど、それを素直に認めて自分を冷静に見つめてるところがかえって前向きな感じがして。師父や同胞やマルコーさんたちと協力してイシュヴァールを認めさせたスカーさんだもの。大丈夫。もう憎しみに飲まれることはないって、信じてますよ。 と言いたくなります。
 
そういえば、ついに完全版が完結しましたね! 逆転の練成陣発動シーンが1ページだけカラーで嬉しかったですv 表紙はエドアルでチッ・・・・・・。と思っていたら、裏の写真に見慣れた民族衣装が・・・・・・!!!! 顔が隠れているのがなんとも残念! だけど、その顔はもう「傷の男」なんかじゃないんだろうな。あの人のことだから笑ってはいないかもしれないけど(苦笑)。穏やかで前向きな顔だってことは、見なくても、分かります。

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プロフィール
HN:
Ms. Bad Girl
性別:
女性
職業:
会社員
自己紹介:
都内に住む20代。

プロの翻訳家を目指し、バベル翻訳大学院で文芸・映像翻訳を専攻中。

好きなもの・こと

●『鋼の錬金術師』のスカー
●洋楽 THE BEATLES、 QUEEN、 VAN HALEN、 DEF LEPPARD ANGRA、 NICKELBACK、 AVALANCH(スペインのメタルバンド)etc

●読書(マンガ含む) 
本:Sherlock Holmes、浅田次郎、言語・翻訳関連の本
マンガ:『鋼の錬金術師』、『るろうに剣心』、『ぼのぼの』、手塚治虫


●剣道

●言葉・語学好き。洋楽の訳詞家・翻訳家志望。

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